こんなに漢方薬があるのに、何の成分が何に効くのか、わからない。
これが、私が漢方を学び始めたきっかけだ。
漢方との出会い。
小さい頃、風邪の時に、何か苦い粉薬を少量の水でペースト状にして飲まされていた。
五虎湯とか、小青竜湯とかだったと思う。
病院でもらう、独特な甘さのシロップも覚えているけれど、あの謎の茶色のドロっとした薬は、
スプーンで水と混ぜるときの、器と薬のザラザラした感触まで思い出される。
大人になってからは、漢方薬などほとんど使うこともなく、ごく稀に病院で出されるくらい。
そのくらい、縁遠かったのだが。
きっかけは、銀翹散と、大正漢方胃腸薬だっただろうか。
私は、風邪を引くときは大体喉の痛みから始まる。
若い頃は、喉を痛めても2、3日もすれば良くなっていた。
しかし、今や一度炎症を起こすと、5日くらい痛かったりするし、そこから咳、鼻水など他の症状にうつっていく。
詰まる所、症状も治癒までの期間も悪くなっている。
だからこそ、喉の痛みに対して、恐怖じみたものを感じている。
あいつが来たら、その後2、3週間は酷い目に遭うと。
そんな時、Twitter(現:X)か何かで銀翹散という薬を知った。
これが、わりあいと喉に効いたのである。
痛みを和らげてくれるし、(あれ、ちょっと喉まずいかも…)くらいの違和感でも、飲んでおくと翌朝良くなっていることが多い。
大正漢方胃腸薬は、職場で胃痛がひどかった時、医務室でいただいた。
「これしかないんだよ〜」と言われ、よほど効きがマイルドなのかと思ったが、予想に反して痛みはぐっと楽になった。
漢方薬は、いろんな成分、生薬が配合されている。
中には、1種の成分だけでできている薬もあるが、幾つも組み合わされていることが多い。
これらは、一つ一つ、何の意味があるのだろう??
この意味がわかれば、私はもっと、喉の痛みと胃痛以外にも、漢方薬を生活に活かすことができるのではないだろうか?
それが、私が漢方を学びたい、と思った最初だったと思う。
かくして、昨年の秋から漢方を通信講座で学んでいる。
聞き慣れない言葉。処方薬の名前。
たとえば、肝気鬱結。かんきうっけつ、と読む病的な症状の一つ。
肝は、現代医学でいう肝臓にあたり、血液をきれいにし、全身に供給する役割を持つ。
その肝の働きが、ストレスによって滞り、イライラしたりため息が出たり、食欲不振になったり、生理不順になったり…。
それはもう、さまざまな症状につながるらしい。
このおかけで、今では鬱という字が手本がなくても書けるようになった。
順調にいけば6ヶ月で終わるこの講座。4ヶ月目にして、まだ1/3。。。
知識も断片的だけれど、いつかこれが大きな輪として繋がって、頭の中に全体像が描けますように。
『鬱』が書ける以外に、この勉強で得られた知識も、少しずつ書いていけたらと思っています。
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